全数把握の簡略化、いったいどうなのか 「第8波」に耐えられる?

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 新型コロナウイルス感染者の全数把握を簡略化する取り組みに9日、三重、長崎の両県が加わった。宮城、茨城、鳥取、佐賀の4県では簡略化から1週間が経ち、現場からは事務負担の軽減に歓迎の声が上がる。26日には全国一律での移行が予定されており、重症化リスクが低いと判断された患者をどのようにフォローしていくかが課題だ。

 簡略化では、これまですべての患者で求められていた発生届の対象が、65歳以上の人、重症化リスクがある人などに絞られた。大部分の自治体で発生届は感染者全体の2割ほどになり、感染者が減ってきたこともあって、医療機関や保健所の負担は大幅に減ったという評価が目立つ。

「ものすごく楽になった」

 仙台市にある草刈耳鼻科の草刈千賀志院長(60)は「発生届の入力作業がものすごく楽になった」と話す。届には連絡先やワクチンの接種歴などが必要で、国のシステムに入力するのに1件で5分ほどかかり、1時間以上を費やす日もあった。見直しで年代別の人数を打ち込むだけになり、すぐに終わるという。

 茨城県南部の9市町村を管轄…

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