日野自動車に是正命令 「断じて許せぬ」、国交省が初めて発動

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角詠之 松本真弥 神山純一
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 日野自動車がエンジンの排ガスや燃費性能を偽っていた問題で、国土交通省は9日、道路運送車両法に基づき、組織体制の抜本的な改善を求める是正命令を日野に出した。これまでのトラック・バス向けに加え、建設機械用のエンジン3機種も「型式指定」を取り消す方針。追加のリコール(回収・無償修理)費用などが日野の経営に重くのしかかる。

 斉藤鉄夫国交相は日野の小木曽聡社長に是正命令書を手渡し、「他社での不正を受けて国交省から報告を求めた際、自社の不正を是正することなく、国や国民を欺き続けてきたことは、断じて許されない」と語った。小木曽社長は報道陣に「真摯(しんし)に内容を受け止め、最優先で取り組む」と述べた。

 是正命令は、日産自動車などの不正検査問題を受けて2019年の同法改正で新たに設けられた行政処分で、発動は今回が初めて。同省は「不正が非常に広範で、昔から行われていた」と理由を説明した。

パワハラ体質」改善要求

 同省は8月3日~9月8日…

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