次期衆院選「新2区から」出馬意向 自民・細田氏インタビュー

戸松康雄
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 自民党の細田健一衆院議員(新潟2区)が朝日新聞のインタビューに応じ、新区割りで実施される見込みの次期衆院選に新2区から立候補する意向を明らかにした。国定勇人氏(比例北陸信越ブロック)と選挙区が重なる可能性に言及したうえで、公認候補予定者となる党支部長の選任に向け、「不必要な疑心暗鬼が生じるので、区割りが正式に確定したら早く決着してほしい」と述べた。

 6月に公表された新たな区割り案は、今秋の臨時国会で関連法案が可決され、成立する見通し。区割り案では、現在の2区は、燕市や新潟市西蒲区などが新2区、佐渡市が新1区、柏崎市などが新4区と3分割される。燕市に自宅が、地元事務所は柏崎市にある細田氏は公表時、「身の切られるような思い」と語っていた。その後、8月27日の柏崎市での後援会会合で、新2区からの立候補の意思を表明。今回のインタビューでも同様の考えを示し、その経緯や胸の内を語った。

 細田氏は新2区を選んだ理由について、燕市に自宅があることに加え、「後援会の皆さんや燕市の鈴木力市長に『ぜひ新2区で』と要請された」と明かした。新2区には、4区で立憲民主党菊田真紀子氏に敗れ、比例区復活当選した国定氏の地盤・三条市が含まれる。この点に関しては、「私自身は新2区で公認を取ることを前提に活動していくが、国定さんは国定さんの立場があるので、いろいろ言われるかもしれない」と述べた。そのうえで、「ただ、我々が戦う相手は野党なので、そこは間違えないようにしなければいけない」と語った。

 また、新2区に有権者数が13万人を超す新潟市西区が入ることに対し、「新潟市長選の活動の中で党員や県議、市議の方々と連携して、西区の皆さんに支持を訴えていきたい」と強調。一方で、世界遺産への登録を目指す佐渡金銀山遺跡や東京電力柏崎刈羽原発など、新2区から外れる地域の課題については、「現2区の皆さんの支持をいただいて永田町に行っているので、この地域の様々な課題に対応していきたい。その点は首長の皆さんや後援者に繰り返し申し上げている」と語った。

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 細田氏は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係について、9日の朝日新聞の取材に、関連団体の施設での会合に出席したことを認めたうえで、「今後は党の方針に従って関係を見直さなければならないと思う」と述べた。

 自民党が8日公表した党所属議員と教団との関係をめぐる点検結果で、「関連団体の会合出席(あいさつあり)」と回答していた。これに関し、「昨年12月、家庭連合の信者で、熱心に私を応援していただいている方に『来てください』と言われ、その方が集めた会合に行ったところ、会場が関連団体の施設だった」と語った。また、「20~30年前には霊感商法などの認識は持っていたが、現在の家庭連合が社会的に問題になるような活動をしていたという認識はなかった」とも話した。(戸松康雄)

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