雲間に中秋の名月 国宝三尊もお目見え 唐招提寺「観月讃仏会」

米田千佐子
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 中秋の名月の10日、奈良市唐招提寺盧舎那仏(るしゃなぶつ)と月を賛美する「観月讃仏会」があった。時間短縮など規模は縮小したが、集まった人たちは月夜の風情を味わった。

 国宝の金堂の正面の3面の扉は開けられ、本尊の盧舎那仏坐像(るしゃなぶつざぞう)を始め国宝三尊がお目見えした。日没前の午後6時ごろ、金堂前に約15人の僧侶が並び、読経。境内に集った人たちは、夕闇に浮かび上がる三尊に見入り、月を待つ。雲間から月が姿を見せると、歓声を上げた。

 6月に修理完了を祝う法要のあった御影堂では、鑑真和上坐像(がんじんわじょうざぞう、国宝)の厨子(ずし)が開かれ、献茶式があった。前庭も開放され、月見台にメロンやブドウなどの供物が並んだ。(米田千佐子)