開業まで2週間を切った西九州新幹線(武雄温泉―長崎)の車両が11日、長崎県大村市の車両基地で報道陣に公開された。運行するN700S「かもめ」の全4編成が一堂に公開されるのは初めて。試験走行や車両点検を続け、23日の開業初日の発車を待っている。
新幹線かもめは1編成6両で運行する。この日は、全長約150メートルの真っ白な車体が、横一線に4編成ずらっと並んだ。豪華寝台列車「ななつ星」も担当した水戸岡鋭治氏のデザインによる赤いラインも映える。
屋上から見ると、1編成だけ屋根に砂ぼこりのような汚れがついた車両が見えたが、「走行訓練をたくさんした」ためだそうだ。
JR九州によると、4編成がそろった公開は「最初で最後」。開業後はこの4編成で1日上下47本の運行を担うため、勢ぞろいした公開はないという。
車体はいずれも山口県の工場…