ユーモアのセンスが評判だった英国の故エリザベス女王。女王の護衛隊員を務めた男性が、ユーモアあふれる女王のエピソードを、英メディアに披露した。男性はリチャード・グリフィンさん。警護で女王の散歩に同行したときの逸話を、こう振り返った。
女王が北部スコットランドのバルモラル城の近くを歩いていた時、2人の米国人ハイカーとすれ違った。普段はめったに他人と会わない道なのに。
女王は誰かに会えば、立ち止まってあいさつするようにしていた。この日も同じように立ち話になった。
米国人は、目の前の人が女王であることに気づかない様子。そのまま雑談が続いたという。
この辺りに住んでいるんですか、と尋ねた米国人に対し、女王は答えた。
「普段はロンドンに住んでいますけど、この近くに別荘があるんです」
この場所を訪れるようになって、どれくらい経つのか、と重ねて聞く米国人に対し、女王が再び答える。
「子どものころからだから…