かんぽ生命、保険料引き落としでミス 契約者とは別人の口座からも
鈴木康朗
かんぽ生命保険は12日、契約者とは別人の口座から保険料を引き落とすなどのミスがあったと発表した。契約者ではない10人の口座から計約15万円を誤って引き落としていた。このほか、個人4624人などから計約1・1億円の引き落とし漏れがあった。
ミスが起きたのは、7月に収納予定だった保険料。契約者が引き落とし先として指定する口座がある金融機関の合併や支店統廃合で、口座に割り振られる金融機関コードや支店コードのほか、口座番号も変わる場合がある。だが、かんぽ生命は引き落とす口座の情報を7月に更新した際に口座番号を変更しなかった。
そのため、契約者とは別人の口座から誤って収納したり、存在しない口座の情報となって未収納になったりした。ミスが生じた口座の対象者には個別に連絡し、返金や引き落としのやり直しなどをしたという。(鈴木康朗)