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「日本の施設は…」スイスで失笑された厚労省 障害者が感じたズレ

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森本美紀 石川友恵
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 障害者権利条約の実施状況について、国連による日本政府への初の対面審査がスイスで開かれた。条約を日本が批准してから8年。国際的な専門家からなる委員会と日本政府のやりとりが注目されたが、政府は制度の説明に終始。障害者施設から地域生活への移行、精神科病院での長期入院の解消、障害のある子とない子がともに学ぶ「インクルーシブ教育」の推進といった条約が掲げる目標に対し、現状の乖離(かいり)が浮き彫りとなった。傍聴した障害者らから懸念の声も聞かれた。

 「日本の施設は、高い塀や鉄の扉で囲まれたものではございません。桜を施設の外や中で楽しみ、ピクニックをする方もいらっしゃいます」

 障害者権利条約の19条「自立した生活及び地域社会への包容」をめぐり、脱施設化や精神科病院の退院支援、地域生活などに関する障害者権利委員会からの問いに、日本政府代表団の一員として厚生労働省の担当者はこう切り出した。

ざわめく会場 「桜が見られればいいの?」

 会場で傍聴していた山田悠平…

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