バーベルの重り頭に投げ…消防で30人パワハラ 最高裁が免職認める

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根岸拓朗
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 山口県長門市消防本部の元小隊長の男性(47)が、約30人の後輩らに対するパワハラを理由に受けた分限免職処分の取り消しを求めた訴訟の上告審で、最高裁第三小法廷(林道晴裁判長)は13日、免職を相当とする判決を言い渡した。処分を取り消した二審・広島高裁判決を破棄し、男性の請求を棄却した。

 判決によると、男性は2008~17年、後輩ら約30人に、腹を殴ったり、バーベルの重り(2・5キロ)を頭に投げたりといった暴行や暴言を約80件繰り返した。

腹を殴り、バーベルを頭に

 具体的には、男性のことを「怖い」と言った職員を呼び出して土下座を強要し、「お前は要らない。辞めてしまえ」と言った▽夕食に使うカレー粉をめぐる意見が違ったことで立腹し、「むかつくんじゃ」と言って腹を思い切り殴った▽「罰としてこの重りをヘディングしろ」と言い、バーベルの重りを投げて頭で受けさせた――などという行為があった。

 長門市は17年8月、「職員としての資質、適格性に欠ける」として男性を分限免職処分にした。懲戒免職ではなく退職金は払われたが、男性は免職の取り消しを求めて提訴した。

一、二審は免職を取り消したが・・・

 一審・山口地裁と二審・広島…

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