中国のまね「すべきでない」 資金難でポスドク0、国立天文台の挑戦

有料記事

聞き手・水戸部六美
[PR]

 日本では就職先がないと、中国へわたる研究者が相次ぐ。天文学の分野もポスト不足は深刻で、国立天文台水沢VLBI観測所は今春、ポスドク(博士研究員)を雇うためのクラウドファンディングを実施した。日本の基礎研究はそこまで行き詰まっているのか。本間希樹所長に話を聞いた。

 ――なぜクラウドファンディングを?

 水沢VLBI観測所はブラックホールの撮影といった国際プロジェクトを担っていますが、資金難でポスドクを雇えず、一時期ゼロになってしまったからです。資金がないなら、自分たちで取りに行くしかない。僕らはそのために三つのことに取り組みました。

 一つ目がクラウドファンディング。おかげさまで目標額1千万円の3倍、3千万円が集まりました。来春からポスドクを1人雇えます。

 ――成功する目算はあったのでしょうか。

 正直、半々の確率で失敗もあり得ると思っていました。でも失敗したら、クラウドファンディングは難しいということを納得すればいい。僕らは研究者ですから、やってみて失敗することは多く、それはそれで価値があるといつも思っています。

 結果、予想を大きく上回り、1千人を超える方から寄付が集まりました。お金が集まったことも大事ですが、それ以上に、天文学を応援してくれる人がこれだけいると分かったことが僕らにとっては大きな財産になったと思います。

 ――ほかの二つは?

 二つ目は企業にお願いし、天…

この記事は有料記事です。残り3120文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。