東京を拠点に活動しているバトントワリングクラブでの指導で小学生2人への暴力と暴言があったとして、日本バトン協会が6月、協会の公認審査員の女性指導者に警告を出したことがわかった。
被害を受けたのは、現在中学1年と小学3年の姉妹で、既にクラブを退団している。
同協会が出した警告書によると、指導者は妹がクラブに入って数カ月後、小学1年になった頃から、足を手やバトンでたたいたり、腕を強く引っ張ったりした。姉にも腕を引っ張る暴力があり、同協会の事情聴取に姉は「バトンで頭をたたく暴力もあった」と述べたという。
また、「バカ」「デブ」「死ね」といった暴言もあった。
今年に入って被害者の親が同協会に申し立てをした。同協会は調査の結果、「指導に必要な身体的接触を超えた単なる暴力。強い非難に値する」「児童の心身に与えた悪影響は計り知れない」と判断した。
一方で、同協会は指導者を会員資格停止とせず、「二度と不適切な指導をしないように」と警告にとどめた。再発防止策については取材に「選手と指導者向けのコンプライアンス教育を実施する」と答えた。
指導者は東京都バトン協会の元理事。警告を今後の指導にどう生かすか、などの取材の質問に対して、「日本協会の判断が出て終わったこと。関わりたくない。答える必要がない」と話した。
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昨年10月のレッスン時の音声データを入手した。
第三者の目が入りにくい密室…
- 【提案】
アメリカでは、トップ選手やトップコーチが協力し、子どもたちにどんな声かけをすればいいかを研究し広める団体があります。ポジティブ・コーチング・アライアンスといいます。日本には、スポーツコーチング・イニシアチブという団体が、アメリカの団体と協