第2回「先輩のスキル、通用しません」 DX人材の育成、企業内「道場」で

有料記事

橋本拓樹 平林大輔
[PR]

 デジタル化に対応する新しいスキルを、働き手にいかに身につけてもらうか。新しいビジネスを生むために、何を学んでもらうか。企業や日本経済の成長のカギを握るのが、そうした人材育成です。従来の日本型の育成方法からの脱皮に向け、模索が続いています。

社内に「道場」や「大学」

 キリンビールのマーケティング部で働く西口裕規さん(34)は昨夏、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)道場」の門をたたいた。

 全社的なマーケティング戦略を考えるチームの一員。ビールやチューハイ、洋酒など各製品の担当部署がまとめる売り上げの分析結果を活用するが、集計に手作業が多かったりデータの重複があったりと、無駄が多いと感じていた。

 DX道場は、親会社のキリン…

この記事は有料記事です。残り3749文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

連載資本主義NEXT 日本型雇用を超えて(全12回)

この連載の一覧を見る