千人限定の無料サンマに9千人が応募 目黒のさんま祭、3年ぶり復活

丹治翔
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 新型コロナウイルスの影響で、2020、21年と中止になった東京都目黒区の「目黒のさんま祭」が10月9日に開かれる。感染対策や不漁のため、無料で振る舞われる宮城県気仙沼市からのサンマは事前の抽選となったが、既に締め切った募集には千人の定員に約9千人から応募があり、関心の高さを示している。

 祭りは、1996年から開かれている。同市で看板広告を手がける松井敏郎さん(75)が、「古典落語の『目黒のさんま』で有名な目黒に、名産のサンマを持って行ったら面白いだろう」と目黒区民の協力を得て、気仙沼から持ち込んだサンマを炭火焼きにしたのが始まりだ。

 すぐに評判となり、2000年からは「目黒区民まつり」の目玉に。気仙沼港で前日に水揚げされたサンマ5千匹が来場者に振る舞われる光景は、秋の風物詩となった。

 東日本大震災があった2011年も祭りは続いたが、コロナが流行した20年からは区民まつり自体が中止になった。同じくさんま祭りが有名な品川区は、今年も中止を決めた。

 目黒区側はサンマの提供を区民の事前応募に限定し、開催の準備を進めている。祭りの関係者は「コロナ前と同じようにはまだできないが、復活の第一歩にしたい」と意気込んでいる。

 会場である目黒区の田道広場公園の周辺では、物産展や屋外ステージ、子ども広場などが設けられ、こちらは事前の申し込みなしで参加できる。目黒区民まつりは、10月9日午前10時~午後3時半。丹治翔