「髪は外から」「輪郭は縦横の比」 鑑識が明かす捜査用似顔絵の秘技
中村英一郎
目撃者の情報をもとにつくられる犯人の「捜査用似顔絵」。防犯カメラが威力を発揮する今日でも、欠かせない捜査手法だ。
神奈川県警本部で捜査員向けに開かれた研修に、記者(39)も参加した。絵を描くのは中学生以来で画力には自信がない。そんな記者にも似顔絵が描けるだろうか。
7月に開催された研修には、各署の捜査員ら50人が参加。講師をつとめるのは鑑識課写真係の技術職員吉井正史係長だ。
「二重あご」「こわもて」 どう描く?
まず、似顔絵の描き方に関する講義があった。
「顔の輪郭は縦横の比率が重…