沖縄・与那国島で洞窟探検 離島が抱える3つの課題に挑む

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 コールセンター事業、企業のコスト削減のコンサルティングなどを手がけるアクトプロ(東京、新谷学社長)は11月から、沖縄県与那国島で洞窟を探検する「ケイビング」や、島内の景勝地などを巡る「謎解きツアー」の観光事業を始める。人口減少率が高い離島の活性化を目指す「島プロジェクト」の第1弾。島内で働く場所や住居、遊びの場を提供する。担当者は「離島でも稼いで生活ができる循環を生み出したい」と期待を寄せた。

コールセンター開設の理由

 アクトプロは4月、与那国町内で休業中だったホテルにコールセンターを開設した。採用した約30人の従業員は地元のスポーツクラブに入ったり、沖釣りに出かけたりするなど島民と交流を深め、生き生きと暮らしているという。

 同社は離島が抱える課題として(1)住む場所(2)働く場所(3)娯楽-が少ない点を挙げる。働く場所の不足で島民が島を離れ、住む場所の乏しさから移住者も増えない「負のスパイラル」に陥っていると考えている。

 課題を解決するため、本業のノウハウを生かしてコールセンターを設置したほか、島内に空き家を見つけて移住者へ住居として提供する不動産業も手がけ、島に人を呼び込もうとしている。

空港前に商業施設も予定

 アフターコロナで旅行ニーズが高まる予測から、島の魅力を最大限に発信しようと観光にも力を入れ始めている。賃貸契約を結んだ与那国空港前の土地約2434平方メートルに11月、観光案内所を設置し、ケイビングや謎解きツアーの受け付けを始める。飲食店などのテナントも募集し、早ければ来年2月にも商業施設としてオープンする予定だ。

 目玉のケイビングは、八重山ケイビングガイド協会やライセンスを持つ同社の社員がガイドを務めるなど安全性を重視する。島を舞台にした謎解きツアーと合わせ、観光地として交流人口や滞在期間の増加を目指す。

 担当者は、地元商工会や観光協会と連携して島の発展に貢献したいとし「事業展開に合わせてあと数十人は採用したい。島内の人口を増やし、島の活性化に結び付けたい」と話した。(沖縄タイムス)

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