労働組合の中央組織・連合の芳野友子会長は、安倍晋三元首相の国葬に出席する意向を固めた。関係者によると、「労働界の代表として弔意を示す」という。連合傘下の労組には国葬に否定的な意見もあり、内部から反発の声があがる可能性もある。
関係者によると、15日にも出席の意向を表明する見通しだ。一方で、国葬について政府の説明責任は果たされていないとの認識を示す方向だという。
芳野氏の国葬への出欠をめぐっては、連合の幹部らが対応を協議した中で、一部から「弔意の示し方には他にも方法がある」との慎重な意見も出たが、最終的には出席する方針が決まったという。
芳野氏は7月の記者会見で国葬について「国民の間にも様々な意見があるので、組合員にも様々な意見があると思う。こうした声について、政府としては国会での説明責任を果たしていただきたい」と述べていた。
一方、連合が支援する立憲民主党の泉健太代表は15日朝、朝日新聞の取材に「丁寧な説明に努めると言っても国葬を強行しようとする姿勢は変わらない。残念ながら国葬に参列することはできない」と述べ、党執行部の出席を見送ることを表明した。国葬の法的根拠などをただす政府への質問書の回答が14日にあったものの、内容が不十分と判断した。
執行部以外の所属議員については、個々の判断に委ねるとしている。(三浦惇平、鬼原民幸)
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