プーチン大統領と習近平国家主席が会談 ウクライナ侵攻後、初めて

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北京=高田正幸
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 ロシアのプーチン大統領と中国の習近平(シーチンピン)国家主席は15日、ウズベキスタンのサマルカンドで会談した。インタファクス通信などが伝えた。両者の対面会談は、北京冬季五輪にあわせて開かれた今年2月以来で、ロシアによるウクライナ侵攻後は初めて。侵攻で西側からの制裁を受けるロシアは、米欧との間で緊張を高める中国との結束を強めたい考えだ。

 両首脳は、中ロと中央アジア4カ国、インドなどが加盟する上海協力機構(SCO)首脳会議が15日からサマルカンドで始まることに合わせて会談した。

 プーチン氏は会談で、「一極の世界を作ろうとする最近の試みは、圧倒的多数の国にとって受け入れがたい」と米欧を念頭に批判。「ウクライナ危機で中国の友人がバランスの取れた立場であることを高く評価している」と述べた。

 一方、中国外務省によると、習氏は「互いの核心的利益に関わる問題で強く支え合いたい」とプーチン氏に呼びかけた。プーチン氏が台湾問題で「『一つの中国』原則を厳守する」と述べると、習氏は「称賛する」と応じた。さらに、台湾への関与を深める米国を念頭に「いかなる国家も台湾問題で裁判官となる権利はない」と非難した。

 習氏の国外訪問は新型コロナウイルス流行が本格化した2020年1月以来となる。2年8カ月ぶりに再開した外遊でプーチン氏と会うことで、ロシア重視の姿勢が鮮明となった。

 ロシアはウクライナ侵攻で…

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    坂尻信義
    (朝日新聞編集委員=国際政治)
    2022年9月16日11時58分 投稿
    【視点】

    ロシアのプーチン大統領は、中国の習近平国家主席との会談で、ウクライナ情勢について中国側が「疑問と懸念」を抱いていることに理解を示したと伝えられています。そうだとすれば、中ロ両国の立ち位置が微妙に違うことをプーチン氏みずからが認めた発言として

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    服部倫卓
    (ロシアNIS経済研究所所長)
    2022年9月16日9時36分 投稿
    【視点】

    「中国がプーチン・ロシアを支援している」という図式で捉えている向きが多いかもしれない。 しかし、2月の軍事侵攻開始以降、私はむしろ、習近平政権のロシアへの対応振りはかなり渋いなという印象を受けている。 一部には、今年に入って露中の貿易が

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    江藤名保子
    (学習院大学法学部教授=現代中国政治)
    2022年9月16日9時28分 投稿
    【視点】

    習近平主席の久しぶりの外遊先としてSCO首脳会議が選ばれ、ロシアへの接近がより鮮明になったのは象徴的です。 実は9月14日には米上院外交委で「台湾政策法案」(台湾をNATO非加盟の主要な同盟相手に指定し、軍事支援を強化する内容)が可決され