仙台育英、新チームの初公式戦で快勝 須江監督「自覚が出てきた」

山下弘展
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 第104回全国高校野球選手権大会を東北勢として初めて制した仙台育英が、16日、秋季宮城県大会の初戦を迎えた。2回戦からの登場で、投打ともに持ち味を発揮。登米総合産業を10―0(5回コールド)で下した。

 3年生が引退し、新チームになってからは初めての公式戦。須江航監督が「甲子園が終わって、そろそろ1カ月。わずかな期間でも、チーム内の学年が一つ上がったことで、それぞれ自覚が出てきた。地に足をつけたプレーができた」と話す通り、安定した試合運びは健在だった。

 甲子園で優勝したチームは、ベンチ入り18人のうち8人が2年生だった。新チームになっても、先発メンバーは1番から5番まで優勝経験者が並んだ。

 一回の攻撃では、橋本航河(2年)が四球を選ぶと、次打者の尾形樹人(2年)の初球にすぐさま盗塁。尾形と山田脩也(2年)がともに死球で満塁となってからは、4番の斎藤陽(2年)が、右翼手の頭上を越える3点適時三塁打を放った。

 先発投手は左腕の仁田陽翔(2年)。甲子園では2回戦の鳥取商と準決勝の聖光学院(福島)で計4イニングを投げた経験がある。立ち上がりから伸びのある直球を投げ込み、四回まで8三振を奪った。五回は田中優飛(2年)がマウンドへ。甲子園ではメンバー外だったが、2三振を奪って試合を締めた。

 優勝して仙台に戻ってからは、各所への優勝報告など慌ただしい時間を過ごした。練習試合の数は多くはなかったが、選手同士でオンラインミーティングを開いて課題を出し合い、反省と改善を重ねてきたという。

 「全員で振り返って次につなげられるように、夜の短い時間でも話し合ってきた。きょうは大きいミスもなく、(点を)取る場面で取り切れた」と新主将になった山田。新チームの第一歩に、手応えを感じていた。山下弘展