90歳まで「青春パンク」ガガガSP ブームと病、乗り越えた先に

有料記事

井上昇
[PR]

 2000年代初頭に起きた「青春パンクブーム」を牽引(けんいん)したパンクバンド「ガガガSP」が今年、結成25周年を迎えた。ボーカル・コザック前田さん(42)のパニック症候群などで活動休止期間もあったが、そうした困難を乗り越えて、活動歴は四半世紀に。ブームの終焉(しゅうえん)とともに解散したバンドも多い中、「日本最古の青春パンクバンド」と名乗り、今も積極的な活動を続けるその原動力とは何か。また、活動拠点を置く地元・神戸への思いとは。コザック前田さんに聞いた。

 ――ガガガSPを結成してから25年が経ちました。活動を振り返って、今どんな気持ちですか。

 まずは、これだけ長いこと音楽を続けてこられたことへの感謝が一番強いですかね。

 ウチのバンドには、ベースのメンバーが一番後に加入したんですけど、それからでももう21年経ちます。20年以上ずっと一緒のメンバーでやってきています。

 メンバーや、今でもツアーを積極的に回れるような環境を作ってくれる事務所。ほんまに周りに恵まれた音楽人生やなと思いますね。

 ――結成の数年後には「青春パンクブーム」が到来し、オリコンで上位に入るなど一気に人気バンドになりました。当時はどんな心境でしたか。

 当時20代前半でとがっていましたし、「周りのバンドと一緒にされたくない」という意識が強かったです。「自分たちは他とは違う」と自信過剰でしたし、「ブーム」の言葉でくくられたくないと思っていましたね。

 でも、そんな体験はなかなかできないですし、今となれば「経験してよかったなぁ」と思えています。当時のブームだからこそ広がった人間関係もありましたし。

 ――ブームから20年以上が経ちますが、今も「日本最古の青春パンクバンド」と名乗ることがあります。

 今の若い子たちに「青春パン…

この記事は有料記事です。残り2331文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら