第3回極秘文書に残る日本の決意 新幹線商戦、政財界の大物が売り込んだが

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編集委員・吉岡桂子
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 「北京・上海高速鉄道を21世紀の両国友好のシンボルとしたい」

 「最新技術を全面的に移転するとともに、資金面での協力を検討していく考え」

 「合弁会社の設立、技術提携等により中国に最も適した世界最高の高速鉄道システムを共同開発したい」

 1999年7月。首相の小渕恵三の訪中にあたって、日本政府が作成した文書の一部だ。極秘・無期限と記されている。

【連載】分かれた軌道 新幹線の日中半世紀

東京五輪にあわせて開業した新幹線。ひかりは日本の戦後復興の象徴でした。その超特急に憧れ、追いかけた中国を今、習近平政権のスローガンを冠する復興号が走ります。高速鉄道をめぐる日中の半世紀を8回の連載でたどります。

 中国の高速鉄道商戦は、日本…

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