第9回食卓に迫る危機、必要なのは「親子で食育」 服部先生なぜですか

有料記事気候変動を考える

聞き手=編集委員・石井徹
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 気候変動が私たちの食卓を脅かしている。健康に不可欠な安全・安心な食品を確保するために、消費者は何をすべきか。料理研究家服部幸應さんに聞いた。

【連載】食卓異変

ふっくらと炊きあげたごはん、脂ののった焼きサケ、こんがりと焼いたトースト。日本でおなじみの朝ご飯の定番にも、気候変動の影響が出始めています。食卓から、地球温暖化を考えます。

 1960年の農業従事者は1175万人でしたが、2020年には136万人と10分の1以下になりました。約70万人いた漁業従事者は4分の1以下の13万人に、食料自給率(カロリーベース)は73%から37%に減りました。1964年の東京五輪を前に、日本を農業国から工業国に変えたいという政治の意向が働いたからです。

 環境も壊れました。子供のころ住んでいた東京・中野の家の近くにあった小さな沼には、メダカとか、フナとか、アメリカザリガニがいました。小学4年の時、おじさんがガソリンか石油をまいて、湖面が7色になった。翌朝、魚は腹を白くして全部死んでいました。近くの川は中性洗剤や化学物質の垂れ流しで、白い泡がたっていました。

 中学になると、工場の排ガス…

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