倒壊した家屋、水没した車から救出 台風接近前に大阪府警が訓練公開
荻原千明
南海トラフ地震や豪雨災害の発生を想定し、大阪府警が16日、倒れた家屋や水没した車からの救出救助訓練を実施し、報道陣に公開した。静岡県熱海市で昨夏発生した土石流災害の現場で活動した機動隊員ら54人が参加し、声を掛け合いながら取り組んでいた。
訓練は、堺市北区の近畿管区警察学校内の施設で実施。多重事故でドアが開かない車など人の救出が必要な三つの想定が用意された。
倒れた家屋では警備犬が「要救助者」を捜すことからスタート。屋内に人がいることが確認されると、「大丈夫ですか」と奥に声をかけたり、「背中から出血あり」「トリアージ、黄色」などと周囲に情報を共有したりしながら迅速な処置につなげていた。上空からはヘリが被災情報を収集し、映像を送信する手順も確認した。
訓練を指揮した警備2課の斉…
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