松江・風土記の丘開所50周年 記念式典と特別展

大村治郎
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 島根を代表する文化財が集中する島根県立八雲立つ風土記の丘(松江市大庭町)が開所50周年を迎え、9日に記念式典が開かれた。記念の特別展を11月20日まで開催している。

 県は松江市南部の東西5キロ、南北4キロにわたるエリアに点在する史跡群を野外博物館として総合的に保存・活用。1972年に全国6番目の風土記の丘としてオープンした。風土記の丘には出雲国府跡、出雲国分寺跡、山代二子塚古墳、岡田山古墳などがあり、古代出雲の中心地だった。

 式典では、歴史地理学者の金田(きんだ)章裕・京都大学名誉教授が「国府の景観」と題して記念講演。出雲国府は「川に臨む官衙(かんが)群」で、役所群が川に近接して造られている特徴を指摘した。

 特別展は「出雲・石見・隠岐の古墳文化」と題し、島根の古墳時代史を「古墳を飾る」「装う、戦う」「祈りと供宴」の3章構成で紹介。松江市の平所遺跡で見つかった国重要文化財の「見返りの鹿埴輪(はにわ)」や、奥出雲町の上方林(かみかたばやし)遺跡から出土した金銅製品、大田市の大家八反田(おおえはったんだ)遺跡のカエル形土製品など約200点が並ぶ。

 高屋茂男所長は「地域の人々に支えられて50周年を迎えた。先人たちの思いを大切にしながら文化財を守り、今後の人々に伝えていきたい」と話す。

 特別展の入館料は大人300円、大学生200円、高校生以下は無料。火曜休館(9月13日は開館)。問い合わせは風土記の丘(0852・23・2485)へ。(大村治郎)