「絶対」は無い 園バス置き去り防止 各地の園の追加対策は

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武田啓亮、高浜行人
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 静岡県牧之原市認定こども園で園児がバスに置き去りにされ、亡くなった事件は、各地の園にとって、これまでの置き去り防止策を見つめ直すきっかけになった。現場で進む対策強化の動きを取材した。

 「二重三重に確認しても、『絶対』は無いと思っている」

 東京都清瀬市の清瀬ゆりかご幼稚園の内野光裕理事長はそう話す。

 在籍する354人の園児のうち、185人がバスで登園している。

 今回の事件が起きた9月5日以降、38人の職員に「決してひとごとだと思わず、安全対策を徹底しよう」と話してきたという。

 9日の朝、記者が同園で取材した。到着したバスから、添乗員の女性教諭に手を引かれた園児たちが続々と降りてきた。

 「みんな忘れ物ないかな? 転ばないようにゆっくり降りようね」

 教諭らは子どもたちを園内に入れ、出欠を確認。その後、バスに戻ってきて車内の清掃と消毒をした。車内では最後部まで歩き、取り残された園児がいないか確認した。さらに運転手が、車体の清掃や点検を行う前に、園児がいないかチェックした。

 静岡の事件を受けて同園は、添乗員と運転手による降車後の車内確認に加えて、送迎に関わっていない職員による確認も新たに行うことにした。「送迎時にふだんと違うことが起きると、添乗員の注意力はそちらに割かれてしまう。車内のチェックに専念する人が必要」という発想だ。

 園によると、車内に誰も残っていないことを確かめたら、職員室に設置したホワイトボードに記入する。

 置き去り防止策は、これで終わりではない。

 バスを園の敷地内の駐車場に…

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