二代目中村吉右衛門さん 残した言葉でたどる 現代と切り結んだ歩み

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増田愛子
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 昨年11月に亡くなった歌舞伎俳優の二代目中村吉右衛門さんをしのぶ「秀山祭」の公演が今月、歌舞伎座で開かれています。70年以上にわたる俳優人生で、自身の思いを語る、多くの言葉を残しました。朝日新聞の記事をたどると、伝統芸能の担い手として、現代と切り結んできた、その歩みが浮かんできます。

◆1944年5月生まれ。初代松本白鸚の次男。幼くして母方の祖父、初代吉右衛門の養子となり、4歳で初舞台を踏んだ。若い頃は、俳優をやめようと悩んだこともあったという。

 「忘れられない背中があります。大学時代、仏文学を専攻した影響もあり、自宅で実父に『役者をやめて、フランスへ行きたい』と告げました。『何でも勝手になっちまえ』。ただ一言発して、くるりと向けた背中。実父が継いだ高麗屋と、初代の播磨屋と二つの家を背負う双肩から、どーんとした重みが伝わってきました。仏行きは吹き飛びましたよ」(2008年2月10日付「おやじのせなか」から)

続・かぶき特等席「秀山祭を語る 二代目中村吉右衛門さんをしのんで」

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◆66年10月、中村萬之助改め、二代目吉右衛門を襲名。

 「吉右衛門の“二代目”を襲…

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