灰が積もった車「燃えかすが降ってきて…」 中国のビル火災で爪痕

有料記事

長沙=井上亮
[PR]

 中国南部の湖南省長沙市で16日にあったビル火災の現場に17日、記者が入った。ビルは一つの面だけが黒く焦げ、付近では、落下した残骸によって車が燃えたとみられる生々しい痕跡が残されていた。同日夕現在、死傷者は確認されていない。だが、ビルの隣にはガソリンスタンドがあり、近隣の女性は青ざめた表情でこう言った。「一歩間違えれば大惨事だった」

 17日朝、現場を訪れると西側の一面だけが真っ黒に焦げたビルがそびえていた。地上42階建て、高さ約218メートル。付近にこれほど高い高層建築はなく、ひときわ目立つ。西側だけが焦げ、他の3面はほぼ無傷。この日も消防車など7台が付近に待機していた。バイクで通りかかった人は運転そっちのけでビルを見上げ、車の運転手も身を乗り出していた。

 付近には住宅や商店、オフィスビルが密集する。西側の大通りを挟んで反対側にある公園の近くでは、通行人たちがビルにスマホを向けていた。

 通行人にしきりに何かを説明…

この記事は有料記事です。残り807文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら