満州事変の発端となった柳条湖事件から91年を迎えた18日、事件現場に近い中国遼寧省瀋陽市の「九・一八歴史博物館」で記念式典が開かれた。
国営中央テレビ(CCTV)の報道などによると、中国共産党の中央の幹部や政府高官は出席しなかった模様だ。事件から90年の節目だった昨年は、党最高指導部の趙楽際(チャオローチー)・政治局常務委員が会場に足を運んでいた。
毎年恒例の式典には今年、関係者や学生ら約300人が参加。日付にちなむ午前9時18分に「国の恥を忘れるな」と刻まれた鐘が鳴らされ、市内にはサイレンの音が響いた。近くを通る車も、あわせてクラクションを鳴らした。
周辺では朝から多くの当局者…
- 【視点】
2000年代初め、大学院生だったころに東北部に滞在し、様々な場所で「勿忘九・一八」(九・一八を忘れずに)を目にしました。「日本人である」という理由で怒りをぶつけられ、ぶつけられた憎しみの重さに悩んだこともあります。私が中国の歴史問題を博士論
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