舞台美術家の高田一郎さんが死去 「三文オペラ」「蝶々夫人」など

 舞台美術家で武蔵野美術大名誉教授の高田一郎(たかだ・いちろう)さんが1日、肺炎で死去した。93歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は長男新太郎さん。

 1952年、東京美術学校(現東京芸大)卒。59年の田中千禾夫作・演出「マリアの首」や62年の千田是也演出「三文オペラ」の舞台美術で注目を集める。85年にはミラノ・スカラ座浅利慶太演出のオペラ「蝶々夫人」の舞台美術も担当。鉄骨などの素材を生かした抽象的でイメージ豊かな空間づくりで知られ、「ハムレット」「天守物語」「頭痛肩こり樋口一葉」「黒蜥蜴(とかげ)」など多くの作品を手がけた。

 日本舞台美術家協会理事長、武蔵野美術大教授を歴任。紀伊国屋演劇賞個人賞、伊藤熹朔賞、紫綬褒章などを受けた。