ゼレンスキー氏はビデオ参加、ロシアの動向は 国連、一般討論演説へ

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ニューヨーク=遠田寛生
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 193カ国が加盟する国連総会の一般討論演説が20日午前(日本時間20日夜)、ニューヨークの国連本部で始まる。安全保障理事会の常任理事国ロシアによるウクライナ侵攻で、国連の意義があらためて問い直されるなか、新型コロナウイルスの感染拡大後、3年ぶりの本格的な対面形式での開催となる。

 米ホワイトハウスは18日、バイデン大統領が21日に国連本部で演説すると発表した。バイデン氏ら欧米首脳がロシアを強く非難する見通しだが、ロシアと接近する常任理事国中国や、新興国などを中心に、欧米と距離を置く姿勢も目立つ。侵略に反対する国際世論を改めて喚起できるかが問われる。岸田文雄首相も現地で演説する予定だ。

 国連の19日の発表によると、ウクライナへの攻撃が始まった2月24日から9月18日までに死傷した民間人は1万4532人。うち死亡は5916人と推計するが、実際の死者数はこれより大幅に多いことが確実な状況という。

ゼレンスキー大統領は事前収録のビデオで演説、プーチン氏は

 国連憲章は、領土の保全や政治的独立を脅かす「武力による威嚇または武力の行使」を禁じている。だが、拒否権を持つ安保理の常任理事国が侵略した場合は有効に対処できないという構造的課題を抱えてきた。ウクライナ侵攻では、この課題が明確に現れた。

 今月初旬からのウクライナの…

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