7回目の「なら国際映画祭」開幕、川上村舞台の映画など61作品上映

米田千佐子
[PR]

 奈良市内各地で19日、2年に1度の「なら国際映画祭」が開幕した。奈良県川上村を舞台にした「霧の淵」は同日の初上映に合わせ、出演者らが集まった。国際コンペティションは4年ぶりに海外からも監督を招く。メイキングも含め61作品が上映される予定だ。

 若手監督が県内で制作する映画プロジェクト「NARAtive」の最新作が「霧の淵」だ。県南東部の山に囲まれた集落の旅館に生まれた少女と家族との暮らしと、その変化を描く。川上村の風景や少女役の三宅朱莉さん、母役の水川あさみさんらの表情を丁寧に映し出す。

 2年前から川上村に通ってきたという村瀬大智監督は「フレームの外を想像しながら楽しんでほしい」と語った。水川さんは村の旅館のおかみさんと、シイタケ採りをしたエピソードを披露。「撮影と、それ以外が一緒という過ごし方ができた。とてもぜいたくな時間でした」と振り返った。

 この日は台風14号の影響で、春日大社でレッドカーペットを歩けなくなり、急きょ二之鳥居前にカーペットを敷いてフォトセッション。関係者たちがそろって拝礼した。

 映画祭のエグゼクティブディレクターで映画監督の河瀬直美さんは「12年続けてこられた。若い世代に文化を継承したい」との決意を口にした。

 国際コンペのほか、沖縄の復帰50周年を記念した沖縄特集や、水川さん、斎藤工さんらが監督した映画の上映もある。24日まで。詳細は映画祭特設サイト(https://nara-iff.jp/2022/別ウインドウで開きます)で。(米田千佐子)