劇作家、演出家の宮沢章夫さん死去 「ヒネミ」「砂の国の遠い声」

 日常を乾いた視点で描写する静かな作風の劇作家、演出家の宮沢章夫(みやざわ・あきお)さんが12日、うっ血性心不全で死去した。65歳だった。葬儀は近親者で営んだ。喪主は妻千景さん。

 静岡県生まれ。多摩美術大学を中退後、放送作家に。1985年にシティボーイズや竹中直人いとうせいこうらとコント集団「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を結成。作・演出を手がけ、知的でシュールな笑いが注目された。

 90年から劇団「遊園地再生事業団」を主宰。「砂の国の遠い声」など声高に主張しない群像劇は、岩松了平田オリザらとともに「静かな劇」と呼ばれた。

 93年、「ヒネミ」で岸田国士戯曲賞。2010年、「時間のかかる読書」で伊藤整文学賞京都造形芸術大学早稲田大学で演劇を教えた。朝日新聞では99年から「青空の方法」などエッセーを3年間連載。15~17年に書評委員を務めた。