「そっぷ」「タニマチ」「顔じゃない」…知られざる角界の隠語の語源

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抜井規泰
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 ここ数回、角界の隠語について触れてきた。せっかくなので、十数年の相撲取材で見聞きした隠語をずらっと並べてみよう。

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【えびすこ】【そっぷ】

 「えびすこが強いのに、そっぷだよ」というのは、「大食いなのに、太らない」という意味。

 食欲、大食漢を意味する「えびすこ」は諸説あるが、豊作や豊漁、商売繁盛を祈願する「恵比寿講」からきたとも言われる。「そっぷ」は細身の力士。トリガラでそっぷ(スープ)を取ったことにたとえている。太った力士は「あんこ」という。

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【タニマチ】【オコメ】

 「タニマチからオコメをもらった」といえば、「後援者から、お小遣いをもらった」ということ。

 力士や部屋のひいき筋を指す「タニマチ」は、明治期の大阪・谷町筋に、力士なら無償で診療する医師がいたため、とされる。金品を「オコメ」と呼ぶのは、江戸時代、有力力士は大名に召し抱えられ、給与として米などをもらっていたことからきているという。

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【顔じゃない】

 関取衆が着物を着る際に巻く…

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