置き去り対策グッズの効果は 通園バスで検証、ブザー聞こえない例も

佐藤英彬
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 静岡県牧之原市認定こども園で3歳の女児が通園バスに置き去りにされ死亡した事故を受け、磐田市は20日、車内の子どもが周囲に知らせるためのブザーや旗など対策グッズの使い方や効果を検証した。草地博昭市長も立ち会い、今月中にも市内の保育園で対策を進める考えを示した。

 検証は、磐田市の幼保連携型の認定こども園「福田(ふくで)こども園」(同市福田中島)のバスで実施された。市が準備したブザーは、ひもを引くと鳴る防犯ブザーと無線式の2種類。防犯ブザーは130デシベルの大音量だったが、ドアを閉めた状態で車両から距離を置くと、音はほとんど聞こえなくなった。

 一方、無線式のブザーは、バスから約50メートル先の保育園施設に音がなる親機を設置。車両のドアを閉めた状態でも機器を通じて室内に音が響き、市としても効果を実感していた。

 草地市長は終了後、報道陣の取材に「絶対に起こしてはいけない事故だと改めて決意を新たにした。ヒューマンエラーがある前提で、二重三重の防御策を考えていきたい」と語った。磐田市内の保育園などで通園バスを運用しているのは計6園。バスの駐車位置や周辺環境がそれぞれ異なるため、他でも検証を進め対策を講じる考えだ。

 また市はこの日、各園のバス乗降時の園児の確認方法など現地調査も実施し、安全を確認したという。(佐藤英彬)