「少しもったいない」 いきなり昨季の頂上対決 7季目のB1開幕へ

野村周平
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 男子プロバスケットボールのBリーグは29日、7季目が幕を開ける。

 名古屋D―三河の「愛知ダービー」を皮切りに、開幕節から好カードが目白押しだ。

 中でも、昨季のチャンピオンシップ(CS)決勝と同じ顔合わせになる宇都宮―琉球(10月1日、沖縄アリーナ)の一戦に注目が集まる。

 宇都宮は5季ぶりにB1を制し、王者として新シーズンを迎える。

 エースの日本代表、比江島慎は「去年より高みに行きたい。去年のチームを超えるという目標をもってやっていきたい」と意気込む。

 一方で「開幕から(琉球と)やるのか、というのが正直な感想」と本音を漏らした。

 両チームとも守備の強度が高く、シーソーゲームとなった昨季のファイナル同様、激しい試合になることが予想される。

 琉球の田代直希も「互いに、チームとして煮詰まってきた(成熟した)時に宇都宮さんとは対戦したいなと思っていた。まだチームができあがっていない段階でやるのは、少しもったいない気がしています」と心中を語った。

 互いを認め合う両チームは、目指すゴールも似ている。

 20日にあった開幕前のリーグの記者会見。

 比江島は配られたパネルに「勝利への執着心」と抱負を書いた。

 「昨シーズンは優勝したけど、まだまだチームとして天皇杯も勝っていないし、リーグ2連覇もしていない。タイトルを目指して貪欲(どんよく)にプレーしていきたい」と理由を語った。

 琉球・田代は「三冠」を目標に掲げた。

 Bリーグ、天皇杯、そして10月に開幕する東アジアスーパーリーグ(EASL)。そのすべてで優勝するという意気込みだ。

 日本に加えてフィリピン、韓国、台湾、香港のチームが参加し、今季からリーグ戦が始まるEASL。日本からは宇都宮と琉球の2チームが出場する。

 そのため、国内外合わせて三つのタイトルを目指せるのはこの両雄しかいない。

 さらに、日本代表に選ばれた選手は11月にワールドカップ予選を戦う可能性がある。

 比江島は「今まで経験したことがない日程になる。ケガをしないように、コンディションをしっかり維持したい。アジアではBリーグで経験できないチームとの対戦もある。より成長できる機会なので、楽しみながらやっていきたい」と話す。

 昨季の対戦成績はレギュラーシーズンで琉球が2連勝。CSでは宇都宮が2連勝とやり返した。

 いきなりの「ファイナル対決」は、今季のリーグの行方を占う2連戦となる。(野村周平)