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「ごめんな」6歳でがんで旅立った息子 届かなかった父からの贈り物

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後藤一也
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 今から8年前の夏。2996グラムで生まれた息子の蒼(あお)くんと過ごしたいと、鈴木隆行さん(40)は半年間の育休をとった。

 「あおー!」

 名前を呼ぶと、蒼くんはくるりと振り向き、よく笑ってくれた。

 長距離の外出ができるようになった生後6カ月ごろには、家族3人で九州各地を旅行した。

 蒼くんはクリッとした目で、生まれて初めて見る景色をじっと見ていた。

 ところが旅行から帰ってから数日後。突然、蒼くんの元気がなくなった。

 赤ちゃんは毎月体重が増えていくはずなのに、体重も少し減っていた。

 おなかを触ると少しハリがある。心配になって近くの病院に行くと、CT検査の画像を見た医師から「すぐに救急車で転院して」と言われた。

 「治療が終わったら、家に帰ろうな」

 鈴木さんは、すぐに治ると思っていた。

 それなのに、東京都内の小児…

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    岡崎明子
    (朝日新聞アピタル編集長=医療、科学)
    2022年9月25日12時7分 投稿
    【解説】

    この記事を編集するデスクを担当しました。 日本では毎年、2000人以上の子どもが小児がんを発症しています。 かつては「不治の病」と言われたこともありましたが、医療の進歩により5年生存率は80%ほどになりました。一方で、年間500人ほどが