NHKのネット事業どこまで?議論始まる 受信料財源に拡大、批判も

有料記事

中島嘉克 伊藤宏樹 野城千穂
[PR]

 NHKは、番組やニュースのインターネット配信にどこまで本腰をいれるべきなのか――。現状、NHKによるネット活用は放送の補完と位置づけられているが、これを「本来業務」に格上げするべきかを検討する総務省の有識者会議が21日に始まった。NHKのあり方を大きく変える可能性がある。

補完業務か、本業に格上げか?

 「大きな環境変化のなか、NHKがその役割を引き続き果たすことができるよう早急な検討が求められている」。寺田稔総務相はこの日初会合があった「公共放送ワーキンググループ(WG)」で語った。

 同WGは総務省の「デジタル時代における放送制度の在り方に関する検討会」の下に設置された。ネット時代にNHKが担うべき役割やネット業務の位置づけ、そのための財源や受信料制度のあり方も含めて検討し、来年6月ごろをめどに取りまとめを示す。

 NHKの本業はテレビやラジ…

この記事は有料記事です。残り2730文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません