関電金品受領問題、県職員らの調査回答「非公開」は違法 福井地裁

柳川迅、堀川敬部
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 関西電力の元役員らが福井県高浜町の森山栄治元助役(故人)から金品を受領していた問題で、市民団体「市民オンブズマン福井」のメンバーが県を相手取り、県職員も受領していたとする調査報告書の関連資料を非公開とした処分の取り消しを求めた訴訟の判決が21日、福井地裁であった。上杉英司裁判長は「非公開部分に違法がある」として、処分を取り消した。

 原告の伊東晴美さん(69)は、県職員12人と退職者97人も金品などを受領していたとする報告書が発表されたため、根拠とされた資料一式の公開を求めた。だが、調査対象者の回答内容などが非公開とされたため、昨年8月に提訴した。

 判決は、調査結果が県議会に説明されることが表明されていたうえ、調査で使われた文書にも、回答結果を非公開にするとは明記されていなかったと指摘。開示することが特定の公務員に取って不利なものだとしても「不利益は公務の公正を確保するために正当なものだ」とし、非公開にする理由はないと結論づけた。

 判決を受け、杉本達治知事は「誠に遺憾。判決内容を十分精査した上で、今後の対応を検討する」との談話を出した。(柳川迅、堀川敬部)