二階氏が周囲に見せた余裕 和歌山知事選、世耕氏との主導権争いか

有料記事

国方萌乃、伊藤秀樹、菅原普、磯部佳孝、吉川真布
[PR]

 和歌山県知事選(11月27日投開票)をめぐり、自民党の対応が混迷している。県連は独自候補の擁立を決めたものの、首長らの「反旗」で一転して白紙に追い込まれた。次期衆院選を見据え、県連会長の二階俊博元幹事長や、世耕弘成参院幹事長らのつばぜり合いがあるとの見方もある。(国方萌乃、伊藤秀樹、菅原普、磯部佳孝、吉川真布)

 今月13日、国会内で開かれた記者会見。参院和歌山選挙区選出で県連会長代行の世耕氏は、険しい表情で語った。「状況が変わった。前途の非常に有望な若手官僚にリスクをとって出て頂く状況にはならないのではないか」

 知事選をめぐって、県連内の意見は割れていた。県出身の総務官僚の小谷知也氏(43)を推す声がある一方、無所属での立候補を表明している前衆院議員の岸本周平氏(66)=国民民主を離党=への推薦に前向きな意見もあったためだ。

 そんななか、県連が小谷氏の擁立を決めたのは、今月3日。国会議員や県議ら約30人が集まった知事選の候補者選考会だった。

 出席者によると、小谷氏の擁立を主導したとされる世耕氏が党の事前調査をもとに、「岸本氏とも互角。十分に勝てる」と説明。スーツを着た小谷氏が、「私は生粋の紀州人」などと自己紹介する映像を会場で上映し、「意見として小谷氏支持が多いような雰囲気になった」(ベテラン県議)という。この場で県連会長の二階氏は「大勢は大体、決したようだ」と発言し、小谷氏の擁立が決まった。

 ところが、その5日後の8日、事態は急変する。

 県内の21町村で作る町村会…

この記事は有料記事です。残り1410文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
【10/18まで】有料記事読み放題のスタンダードコースが今なら2カ月間無料!
  • commentatorHeader
    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2022年9月22日12時49分 投稿
    【視点】

    だいぶ前に二階、世耕各氏の担当をしていて地元の和歌山県を車でめぐったが、半島中央の紀伊山地から海際へ圧するように連なる山また山。住民にとって道路などのインフラは必須だが他府県と連結して発展するには条件が厳しい。ここに国の公共事業を持ってくる