NY州司法長官、トランプ氏提訴 「資産価値、不正に高めた」と主張

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ニューヨーク=中井大助
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 米ニューヨーク(NY)州のジェームズ司法長官は21日、トランプ前米大統領が不正に自らの不動産などの資産価値を高く評価し、金融機関から有利な条件で融資を受けたなどとして、トランプ氏らを相手に民事訴訟を起こしたと発表した。違法に受け取った利益の弁済や、トランプ氏らがNY州の企業の役員に就任することの禁止などを求めている。

 約3年間にわたってトランプ氏の周辺を調べてきたジェームズ氏は会見で「トランプ氏は自らの資産の価値を偽って膨らますことで不当に蓄財し、不正を働いた」と主張し、「元大統領であっても、他の市民と同様に責任を問われなければならない」と述べた。また、連邦法に違反した疑いもあるとして、連邦検察などにも報告したと明らかにした。

 NY州司法長官は選挙で選ばれる。ジェームズ氏が民主党ということもあって、共和党のトランプ氏は調査に強く反発し、事情聴取を求められた際は黙秘権行使を重ねた。21日の提訴後はSNSに「人種差別主義者の司法長官による、再度の魔女狩りだ」と投稿した。

 ジェームズ氏が問題としてい…

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