きょうだい3人全員が甲子園へ 島野家が明かす「子育て黄金ルール」

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山口史朗
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 両親ともに「野球の経験はない」という。

 その長男は大阪桐蔭、次男は履正社、末っ子の長女は神戸弘陵。3人の子どもたちはみな、高校野球の「超強豪」で甲子園に出場した。

 「私は野球、全然詳しくないんです」。そう話す母、島野英佳さんは守ってきた「子育てルール」がある。

 長男の凌多さん(24)が大阪市の自宅近くの少年野球チームに入ったのは、小学1年生のときだった。

 「協調性やチームワークを学んでほしいと思って、団体競技を習わせよう、と。なんとなくサッカーよりも野球世代で、近所にチームがあったから。夫は普通の野球好きで、阪神の応援をするくらい」

 長男はとにかく負けず嫌いで、探究心も旺盛だった。変化球を投げるときのボールの握り方を本で読んで、絵に描いて覚えようとする熱心さだった。兄の姿を見て、圭太さん(20)、愛友利さん(18)も野球にはまっていった。

 「うちは基本、自主性です。『練習しろ』と言ったことはないかな。子どもたちが野球を全力でやれるような環境は整えるようにしていました」

 島野さんは今、3きょうだいが中学時代に入っていた野球チーム「大淀ボーイズ」の副代表を務める。

 「子どもらにはね、『なんでチームに残るん』とも言われたんですけどね。『あんたらが世話になったからやで』って伝えています」

 気にかけるのは、選手たちの親のことだ。

 我が子は甲子園に出場した。ただ、長男が肩のケガに苦しむなど、全員がいつもうまくいったわけではない。親として、良い思いと悔しい思いを両方したからこそ、伝えられることがある。

 我が子よりもベンチで試合を見つめる子どもたちに自然と目がいった。

島野家の子どもたちには練習後に守らせていたルールがあります。また、チームの親同士のコミュニケーション術も紹介します。

 「なんでかと言ったらね。私…

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    中小路徹
    (朝日新聞編集委員=スポーツと社会)
    2022年9月30日9時24分 投稿
    【提案】

     鼻につくことがない子育て論。あくまで野球は、それを通じて人間として成長するためのもの。目標とした甲子園出場を、結果として3人の子どもが果たしたわけですが、その価値は最初から絶対的ではなかった、ということが伝わってきます。  「こうすれば