ウクライナ支援で連携確認 核の脅しに「深刻な懸念」 G7外相

野平悠一
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 国連総会に出席するため、米ニューヨークを訪問中の林芳正外相は21日午後(日本時間22日午前)、主要7カ国(G7)外相会合に出席した。会合では、ロシアのウクライナ侵攻について協議し、ウクライナに対する支援や食料・エネルギー安全保障に連携して対応することを確認した。

 日本外務省によると、林氏はロシアに対する化学兵器などの関連物品の輸出禁止措置や、輸出禁止措置の対象となるロシアの軍事関連団体の追加といった新たな措置をとると表明した。

 林氏は記者団の取材に応じ、会合ではロシアが核兵器の使用を示唆していることについて「各国から深刻な懸念が表明された」と説明。インド太平洋地域の情勢をめぐっては、林氏が中国を念頭に「力による一方的な現状変更は認められない」と主張し、G7外相は台湾海峡の平和と安定の重要性について改めて確認したという。(野平悠一)

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