財務官、為替介入「スタンバイな状態」 1ドル=一時145円台で

[PR]

 対ドル円相場が24年ぶりの円安水準となる一時1ドル=145円台まで下落したことを受け、為替政策の責任者である財務省の神田真人財務官は22日午後、報道陣の取材に「相場が大きく乱高下している。過度な変動の場合は、あらゆる手段を排除することなく適切な対応を取る。(為替介入などの対応は)スタンバイな状態だ」と述べ、市場を牽制(けんせい)した。同日午後1時半時点では、為替介入をしていないことも明らかにした。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利上げを決めた一方、日本銀行がこの日の金融政策決定会合で金融緩和の継続を決めたことで、円を売ってドルを買う動きが加速した。3月以降の半年で30円ほどと急速に円安が進んでいる。

 急速な円安の進行に政府や日銀も神経をとがらせており、日銀は14日、為替介入の準備のために金融機関に為替相場の水準を尋ねる「レートチェック」を実施し、急速に円安が進む市場を牽制していた。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら