安倍晋三元首相の国葬が27日、日本武道館で開かれました。会場近くの九段坂公園に献花台が設置され、一般からの弔問を受け付けました。各国の要人が来日し、国葬に出席するとともに、28日まで岸田首相らと会談が続きます。国葬や弔問外交、市民の表情などについてリアルタイムでお伝えします。
■■■9月28日の動き■■■
18:45
弔問外交終了
岸田文雄首相はモルドバのガブリリツァ首相と会談した。ロシアによるウクライナ侵攻について「人口比で最も多くの避難民を受け入れるなど、モルドバの取り組みに心から敬意を表します」と述べ、引き続き緊密に連携していきたいと伝えた。
ガブリリツァ氏は「ロシアは不当な戦争をウクライナに仕掛けている。非常に多くの難民が出たばかりでなく、全世界に経済的、社会的な影響を及ぼしている」とし、国際社会との結束を訴えた。
これで26~28日の3日間にわたる岸田氏の「弔問外交」の全日程が終了。38の国・地域・国際機関の代表との会談をこなした。
16:15
英国のメイ元首相が弔意「偉大なリーダーだった」
岸田文雄首相は英国のメイ元首相と会談し、エリザベス女王の死去について哀悼の意を伝えた。メイ氏は安倍晋三元首相は「偉大なリーダーだった」として弔意を改めて示し、「安倍元首相との間で、相互の訪問などを通じて日英関係を大きく発展させることができた」と振り返った。
両氏はウクライナ情勢について意見を交わし、ロシアによる侵略を一刻も早く止めるため、国際社会が結束して対応することの重要性を確認。中国を念頭に、東シナ海や南シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みに対する「深刻な懸念」を共有した。
14:25
中国・万鋼氏「訪日は、日中関係重視の表れ」
松野博一官房長官は首相官邸で、中国の万鋼・全国政治協商会議副主席と面会し、安倍晋三元首相の国葬への参列に謝意を伝えた。
万氏は「中国政府を代表して国葬儀に参列した。改めて心からの哀悼の意を表したい」と述べた。また、「今回の訪日は、中国側の日中関係及び岸田政権に対する重視の表れでもある」とした。
29日は日中国交正常化から50周年にあたる。両氏は50周年を機に「建設的かつ安定的な日中関係の構築」の実現に向けて共に努力していくことが重要だとの認識で一致した。
全国政治協商会議副主席は副首相級の役職。首脳級ではないため、岸田文雄首相との会談ではなく、松野氏との面会になった。外務省幹部は「日本政府の高官がきちんと会い、話をすることが大事だ」と話す。
11:20
一般献花は2万5889人、参列者数は4183人 官房副長官が発表
磯崎仁彦官房副長官は記者会見で、27日の国葬での一般献花者数は2万5889人だったと発表した。会場の東京・日本武道館近くの九段坂公園に一般向けの献花台が設けられ、午後5時の受け付け終了後も人の列が続いた。政府は午後6時時点で献花者は約2万3千人と発表していたが、さらに3千人ほど増えた。
会場での参列者数は速報値で4183人。磯崎氏は「国内外から多数の参列者があり、多くの方々の弔意に応えられる、厳粛かつ心のこもった国葬儀を無事に執り行うことができた」。各地で国葬に反対する集会やデモ行進があったことについては、「様々な意見があることは承知をしている」と述べるにとどめた。
岸田文雄首相は国葬後に費用などを検証する考えを示しているが、日程や内容について磯崎氏は「具体的な進め方は今後検討していく」と明言を避けた。
09:25
ドイツ元大統領と会談「日本のスタンス、注意深く見守っている」
岸田文雄首相はドイツのウル…
- 【視点】
私は周辺を歩いてきました。一般献花台は会場の日本武道館から少し離れた千鳥ケ淵そば、靖国通り沿いの大鳥居向かいにあるのですが、花を持つ人たちの列が靖国神社から反対の国会の方へ伸びているのであれ?と思ったら、列が長すぎるので国立劇場辺りまで来て