建設費6千億円超の西九州新幹線 JR九州の使用料は年間5.1億円

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松本真弥
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 西九州新幹線(武雄温泉―長崎)が23日に開業する。長崎発博多行きの始発は午前6時17分に出る予定だ。イベントもあって地元は盛り上がるが課題も多い。建設費は総額6197億円で、多くの税金が投じられた。22日に発表されたJR九州が支払う施設の使用料は年間5億1千万円で、今後30年で総額153億円にとどまる。

 西九州新幹線は、国土交通省所管の独立行政法人「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が建設し、施設を所有する。JR九州は施設を借りて運行する。

 機構は新幹線の建設費の一部を金融機関から借り入れている。担保はJR九州が支払う「貸付料(施設使用料)」だ。借り入れ時点では新幹線によるJR九州の収支改善効果は年間20億円と想定していた。貸付料も20億円と見込んでいたが、収支改善効果が予定より下がるという。

 国交省の担当者は不足分につ…

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