当事国の法廷で元幹部を裁いた意味は ポル・ポト政権崩壊から43年

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プノンペン=翁長忠雄、バンコク=福山亜希
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 カンボジアの旧ポル・ポト政権(1975~79年)による自国民虐殺を裁く特別法廷は22日、同法廷として最後となる判決をキュー・サムファン元国家幹部会議長(91)に言い渡した。政権の崩壊から43年、特別法廷の設置から16年。裁きに時間がかかりすぎ、虐殺の真相も明らかにはならなかったとの批判も根強いが、「虐殺の責任者は必ず裁かれる」という実例を世界に示した裁判とも評価されている。

 プノンペン郊外の特別法廷にはこの日、地方からも大勢の市民が訪れた。法廷のある建物の外には法廷内部を生中継するモニターが設置され、約130人の市民が、判事が判決文を読み上げる様子を傍聴した。

 キュー・サムファン被告は白っぽい上着にマスク姿で法廷に現れ、車椅子に座って判決を受けた。途中、身を乗り出して聴き入るような様子も見せた。

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