第3回「恋愛を教える」大学が増えている 一人っ子政策の共産党が今や…

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北京=西山明宏
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 中国の大学で近年、「恋愛」をテーマにした授業が注目を集めている。

 パートナーとの間で起こる様々な状況を扱いながら、「正しい」恋愛や結婚、愛情について学ぶという内容だ。中国で注目される理由は、若者が興味を持ちやすいテーマ、というだけではない。

 「人生で本当に愛し合えるパートナーを見つけて円満な家庭を築く。恋する男女に必要なのは好意だけではなく、愛情を支えるお互いの価値観や人生観を探し当てることです」

 江蘇省徐州市の中国鉱業大学で開かれている「恋愛心理学」の授業の一幕だ。

 「愛情の本質と基礎」を学ぶ回では、担当する教授がビデオを通じてこう語りかけた。一連の授業では他にも、「愛と好きの違いは」「楽しく恋愛し、理性的に別れる」「失恋の意義とその後の成長」など様々。

連載「中国新世 人口減が始まる」

この連載では、中国の少子高齢化を取り上げます。豊富な労働力を背景に「世界の工場」と呼ばれ、爆発的な経済発展を遂げた中国でいま、何が起きているのでしょうか。地域の人口減や社会構造の変化によって、国の形や人びとの意識が大きく変わろうとしています。必ずしも恋愛や結婚を志向しない若い世代に向けた大学の授業。背景にはどんな事情があるのでしょうか。

 哲学者や心理学者の理論なども紹介するほか、性教育も含まれる。

授業はいつも定員オーバー

 「好きな人がいるんですが、告白できずにいます」「別れた翌日に相手が新しい彼女を連れているのを見てしまい、つらいです」

 実際の授業に参加した関係者…

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