伝説に残る「船着観音堂」が消えた 山形盆地の水の記憶、新たな地へ

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坂田達郎
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 山形県では、山形盆地の真ん中にあった湖の水が抜かれて平野になったという伝説が受け継がれている。湖には舟が行き交ったとされ、ほとりには古くから「船着(ふなつき)観音堂」とよばれる小さなお堂があった。地域学習で児童らも訪れたお堂は9月初め、ひっそりとその歴史に幕を閉じた。

 お堂が立っていたのは、山形空港から西南西に5キロほど離れ、戸建て住宅が並ぶ山形県寒河江市西根の小高い丘の上だ。

 「西根は船着き場で大木があり、江戸時代になってお堂が建てられたという物語になっています」

 東北芸術工科大(山形市)の教授で画家の三瀬夏之介さん(49)や文化財修復家の宮本晶朗さん(45)は、25日まで開催中の芸術祭「山形ビエンナーレ」の会場で来場者に語る。

 そして付け加える。「船着観音堂はもうありません」

 伝説から着想した現代アート…

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