「妖怪めがね」でのぞく異界 鳥取の水木しげる記念館でMR実証実験

渡辺翔太郎
【動画】見えないものが見える、現代版・妖怪めがね=渡辺翔太郎撮影
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 見えないはずの妖怪が、すぐそばに――。鳥取県境港市水木しげる記念館で23~25日、複合現実(MR)を活用した館内ガイド「妖怪めがねの異界案内」の実証実験が行われる。担当者は「いないのに見えるという妖怪の世界を楽しんでほしい」と話している。

 遠隔医療などで利用され、目の前に実際に存在するかのようにデジタル情報を表示するMRヘッドセットを活用する。東京のソフト開発会社カディンチェなどが企画した。

 ヘッドセットをかぶると、まず見えてくるのは人魂(ひとだま)。そして、ゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪「バックベアード」が案内役として登場する。展示物に近づくと音声ガイドが自動再生されるほか、「妖怪洞窟」で特定の妖怪の模型を見つめると、その妖怪の情報がポップアップで表示され、「妖怪ひろば」では記念撮影も楽しめる。

 風鈴の音が鳴ったとき、辺りを見回すと近くにねこ娘などの姿が登場。思わず手を伸ばしても触れず、ヘッドセットを外すとなにもいないといった、いつもと違う記念館を体験できる。

 実証実験では、10台のMRヘッドセットを希望者に無料で貸し出す(希望者多数の場合は先着順)。カディンチェの青木崇行社長(43)は「複合現実は妖怪と相性がいいと思った。ヘッドセットを使った人が、おもしろいと思ってもらえるか、どのくらいの金額なら使ってもらえるのか、実証実験で確かめたい」と話す。(渡辺翔太郎)