為替介入に専門家「あくまで時間稼ぎ」 98年は3兆円超投じ再下落

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久保田侑暉、徳島慎也
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 政府と日本銀行は22日にドル売り円買いの為替介入を実施し、「伝家の宝刀」を24年ぶりに抜いた。これまでの「口先介入」では大きな効果がなく、家計や企業を苦しめる円安に一段と強い措置をとる必要に迫られた形だ。ただ、その効果がどれほど続くのかは見通せない。

 「正直申し上げて、まだやっていない。スタンバイの状態だ」。為替政策を取り仕切る財務省の神田真人財務官は22日午後1時半、報道陣に語った。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げや日銀の政策決定会合の結果を受け、為替水準は約24年ぶりに一時1ドル=145円台をつけていた。

 その後、日銀の黒田東彦(はるひこ)総裁が午後3時半から記者会見し、「当面金利は引き上げない」と緩和継続を強調。会見中に、円安は1ドル=146円に迫った。

 為替が突然、円高に振れ始めたのは午後5時過ぎごろだ。1時間足らずのうちに5円ほど進み、一時1ドル=140円台をつけた。再取材に応じた神田氏は「先ほど、断固たる措置に踏み切った」と語った。それは為替介入かと問われると、大きくうなずき、「そうです」ときっぱり答えた。

 午後6時半から鈴木俊一財務相と神田氏は、記者会見を開いた。鈴木氏は介入を最終的に了承したのは「夕刻」と明かしたうえで、踏み切った理由については円相場の「過度な変動だ」と強調した。介入は公表されないケースもあるが、「(介入の)効果を高める意味で、皆様に集まってもらった」とし、政府の強い姿勢を内外にアナウンスする狙いがあったことも説明した。

 なぜ、今のタイミングでの介入となったのか。

 まず、21~22日は日米欧…

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    福田直之
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=経済)
    2022年9月22日22時48分 投稿
    【視点】

    今から12年前、民主党政権が行った事業仕分けでは、過去の円高対策で行った円売りドル買い介入で得た外貨を保有する「外国為替資金特別会計」も議論されました。当時、財務省担当記者でしたが、取材相手の財務省幹部は「いつか日本の国力が落ちて円安が止ま