地上2メートル、水平に浮かぶ謎のスコップ 竹林の偶然の産物

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吉住琢二
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 竹林の地上約2メートルに浮かぶ謎のスコップ――。三重県名張市滝之原の里山の一角に、不思議な光景が出現した。竹林の整備・活用に取り組む地元のグループ「竹雀(たけすずめ)」は、竹の生命力がつくり出したこの偶然の産物をアート作品などとして残せないかと思案している。

 竹の需要減と地主の高齢化で、手入れがされず荒れ放題の竹林は増える一方だ。滝之原出身の辻本和也さん(42)と福岡広志さん(36)は、地元で聞いたそんな話がきっかけで、7年ほど前からボランティアで竹林を整備。伐採した竹を有効活用しようと竹筒の表面にデザインを施して中に光源を入れる竹明かりづくりも始めた。現在は5人で制作し、2年前から市内の赤目四十八滝で始まった「幽玄の竹あかり」イベントにも提供している。

 不思議な光景を発見したのは今年4月。材料の切り出しのため竹林に入ったときだった。高さ10メートルほどに伸びた竹の幹の途中から鉄製のスコップが木の枝のように水平に“生えて”いる姿が目に入った。一瞬面食らったが、2年前の春にこの場所で伐採作業をしたときに、ついでに見つけたタケノコをスコップで掘り出して食べたことを思い出した。

 スコップをその場に置き忘れ、ちょうど持ち手の輪っか部分の下から別のタケノコが生え、スコップを持ち上げながら成長したのだった。幹は直径10センチほどになり、輪っか部分にぴったりはまっていた。

 福岡さんは「タケノコが生え…

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